檻之
汰鷲
ORINOTAWASHI

茶の湯から暮らしの芸術へ メモ:

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モロッコでチフミが着物をつくったことを原稿にしたが、タイトルが決まらない。つまり、原稿が書けていなかった。要素を洗い出してみると、うっすらと茶道の侘び寂が浮かんできた。茶道の質素さ、とは何だろうか。

調べてみると、村田珠光(むらたじゅこう)が室町時代(1500年頃)に作り出したとされている。

この道において、まず忌むべきは、自慢・執着の心である。達人をそねみ、初心者を見下そうとする心。もっての他ではないか。本来、達人には近づき一言の教えをも乞い、また初心者を目にかけ育ててやるべきであろう。
そしてこの道でもっとも大事なことは、唐物と和物の境界を取り払うこと。(異文化を吸収し、己の独自の展開をする。)これを肝に銘じ、用心せねばならぬ。
さて昨今、「冷え枯れる」と申して、初心の者が備前・信楽焼などをもち、目利きが眉をひそめるような、名人ぶりを気取っているが、言語道断の沙汰である。「枯れる」ということは、良き道具をもち、その味わいを知り、心の成長に合わせ位を得、やがてたどり着く「冷えて」「痩せた」境地をいう。これこそ茶の湯の面白さなのだ。とはいうものの、それほどまでに至り得ぬ者は、道具へのこだわりを捨てよ。たとえ人に「上手」と目されるようになろうとも、人に教えを乞う姿勢が大事である。それには、自慢・執着の心が何より妨げとなろう。しかしまた、自ら誇りをもたねば成り立ち難い道でもあるのだが。
この道の至言として、
わが心の師となれ 心を師とするな
(己の心を導く師となれ 我執にとらわれた心を師とするな)
と古人もいう。

茶の湯に詳しいリンク
http://www.omotesenke.jp/

南坊録という本が、わび茶の心を伝えるらしいが、その本が7冊にも及ぶ大作であることから、その全貌を捉えた良書が見当たらない。そのそも、解説の類が多すぎて、その原典をシンプルに伝える本が少ない。
例えば、
宮本武蔵の「五輪書」は原典そのもの。
井筒俊彦の「マホメット」はその点で、傑作だと思う。

昨日から」インターネットでいろいろ調べたメモ:
侘び寂び
茶の湯独特の雰囲気や境地を、世間ではよく「わび・さびの世界」などと呼ぶことがあります。その意味するところは、閑寂(かんじゃく)・清澄(せいちょう)な世界、あるいは枯淡の境地をあらわしています。さて、このもの静かでどことなく寂しげな境地、あるいは色彩感を否定したような枯淡な趣(おもむき)
を美意識として発展させたところに、日本文化の独自性があるでしょう。

利休七則

一、茶は服のよきように点て
二、炭は湯の沸くように置き
三、花は野にあるように
四、夏は涼しく冬暖かに
五、刻限は早めに
六、降らずとも傘の用意
七、相客に心せよ

利休四規
「四規」とは和敬清寂〔わけいせいじゃく〕の精神を言います。
和…お互い仲良くする事
敬…お互い敬いあう事
清…見た目だけでなく心の清らかさの事
寂…どんな時にも動じない心の事

利休の言葉
稽古とは、一よりならい十を知り、十よりかえる、もとのその一

規矩(きく)作法
守りつくして 破るとも
離るるとても 本(もと)を忘るな

その道に入らんと思う心こそわが身ながらの師匠なりけれ

家は漏らぬほど、食事は飢えぬほどにて、足る事なり

叶うはよし、叶いたがるは悪し

借りる本:
近世芸道論
茶話指月集;江岑夏書
アーティストの言葉 美の創造主たちの格言

ぼくは自分がこれからつくるものを「暮らしの芸術」としたい。
インターネットで検索すると、
そのものズバリ「暮らしの芸術」を実践しているところがあった。
http://mura-ryugaku.com/
空村で利用したらいいかもしれない。

丹羽順子ちゃんのブログにサティシュという
人が言う「暮らしの芸術 Art of Living」にピッタリ共感。
http://www.imakoko.org/archives/1354

アートは美術館にあるものじゃない
毎日の生活、一瞬一瞬に宿っているものだ

呼吸すること、歩くこと、食べること、耕すこと
全てに美しさを見い出し、心を込めて行なうこと
私は全ての行為がメディテーションだと思っている

特別な人がアーティストなんじゃない
全ての人が特別なアーティストなんだ

またアーティストでなくなってしまったのは
私たちが消費主義に支配されているからだ
消費やお金が、アートや想像力を奪ってしまう
生活に必要なものを買うのではなく
想像力を働かせ、手を動かし、喜びを感じながら作ろう

お金はものをやり取りするのに便利なツール
なのに今は地球がお金に仕えている状況
それを逆転させ、お金が地球に仕えるようにしなければならない。

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