古い家に暮らしてみると築年数だけの歴史を俯瞰できる。築100年の家に住めば、100年前にタイムスリップできる。
当時はまだ電気も自動車も普及していないから、すべて人力で家を建てていた。もちろん、生活に関する一切を自然から頂戴していた。わたしたち現代人には、既にその能力はない。
日本の木造住宅は古くて危険なのだろうか。
絶対の安全なんて幾らお金を積んでも手に入らない。だから、「スモール・イズ・ビューティフル(足るを知る)」をコンセプトに、生活本来の姿を描き、自然のままにある木造住宅に暮らしてみる。生活芸術。
家主に代わり、古い家に暮らして、当時の暮らしや技術を再発掘し、家を修理し磨いてお返しする「古家仮暮らし計画」を実践中。家から家へと漂白する芸術家夫婦。
家は生きている
暮らしの火が灯れば
呼吸して蘇る
木造住宅は
日本が世界に誇る
独自の伝統文化